本記事は AI ツール実務者向けに、私が実際にスピークAI英会話を3ヶ月間(2026年1月〜3月)使い続けた結果をまとめた体験記録です。結論として、1日15分の Speaking 練習を90日続けたところ、短い技術ディスカッションを詰まらず完走できるレベルまで到達しました。ただしリスニング力の強化には別途対策が必要で、Speak 単体で「英語が話せる」状態にはなりませんでした。
この記事でわかること
- スピークAI英会話を3ヶ月使った実測の学習時間と発話ワード数
- 元 SIer エンジニアが感じたスピーキング力の変化と限界点
- Premium プランの料金をオンライン英会話と比較した費用対効果
- Speak の AI フィードバック精度に関する強みと弱点
- エンジニアが英語スピーキングを鍛えるための実践的な始め方
なぜ SIer 出身エンジニアの私が Speak を選んだのか
私は2025年末にメガバンク系 SIer を退職し、フリーランスとして独立を検討し始めました。案件を探す中で、海外クライアントとの英語ミーティングが必要な高単価案件(月額80万円以上)が複数目に入りました。技術ドキュメントの読み書きは10年間の Java / COBOL 開発経験で問題ありませんでしたが、英語で話す機会はほぼゼロ。Zoom での技術ディスカッションに対応できるスピーキング力が足りないと感じたのが出発点です。
オンライン英会話スクールも候補にしましたが、月額6,000〜10,000円の費用に加え、予約・キャンセル管理が負担でした。Speak は OpenAI と提携した GPT-4 搭載の AI 英会話アプリで、24時間予約不要で練習できる点が決め手になりました。App Store の評価は5点満点中4.6点(2026年2月時点)、累計ユーザー数は1,000万人を突破しユニコーン企業(評価額10億ドル)に到達しています日経ビジネス, 2025。
3ヶ月間の学習ルーティンと使い方
1日15分・深夜帯ルーティンの設計
2026年1月に Premium 年額プラン(¥19,800、月額換算¥1,650)で利用を開始しました。学習時間は毎日23時〜23時20分の深夜帯に固定。SIer 時代の習慣で夜型だったため、この時間帯が最も集中できました。
1セッションの構成は以下の通りです。
- AI チューター会話(7分): ビジネス英語のシナリオ別ロールプレイ
- 発音練習(5分): アプリが指摘した発音ミスの反復ドリル
- フリートーク(3〜5分): API 設計やバグ報告など技術トピックで自由に話す練習
ビジネス英語コースを主軸にした理由
Speak には日常英会話・旅行英語・ビジネス英語など複数のカリキュラムがあります。私はフリーランスエンジニアとして Zoom 会議での技術ディスカッションが直近のゴールだったため、ビジネス英語コースを8割、残り2割をフリートークに充てました。「Google Meet でのプロジェクト進捗報告」「要件のすり合わせ」「技術的な問題の Slack 共有」といった SaaS 開発現場を想定したシナリオを繰り返しました。
3ヶ月の実測結果 — 学習量とスピーキング力の変化
累計学習時間と発話ワード数はどう推移したか
Speak のアプリ内統計で追跡した3ヶ月間の実測数値は以下の通りです。
| 月 | 学習日数 | 累計学習時間 | 累計発話ワード数 |
|---|---|---|---|
| 1月(1ヶ月目) | 27日 | 約7.5時間 | 約9,800ワード |
| 2月(2ヶ月目) | 25日 | 約7.0時間 | 約11,200ワード |
| 3月(3ヶ月目) | 28日 | 約8.0時間 | 約13,500ワード |
| 合計 | 80日 | 約22.5時間 | 約34,500ワード |
Speak の公式発表では「7日間で10,000語以上の発話」を謳っていますがPR Times, 2025、これは1日数十分以上の集中利用を前提とした数値です。私の場合、1日15分のペースでは月あたり約10,000〜13,000ワードが現実的なラインでした。3ヶ月目に発話量が伸びたのは、フリートーク時間を5分に延ばした効果が大きいと感じています。

スピーキング力はどの程度変わったか
定量テストスコア(TOEIC Speaking 等)は今回受験していないため、アプリ内指標と自己評価で記録します。
- アプリ内レベル: Intermediate(開始時)→ Upper Intermediate(3ヶ月後)に昇格
- 連続発話時間: 1トピックについて詰まらず話せる時間が約1分30秒 → 約4分に伸びた
- 発音スコア: アプリの発音判定で「Good」以上の割合が62% → 81%に改善
- 体感の変化: API 設計方針の説明やバグ原因の共有など、準備済みの技術トピックであれば10分程度の英語ディスカッションを完走できるようになった
ただし、これはあくまで「準備した技術トピック」に限った話です。予想外の質問や雑談に切り替わると、まだ言葉に詰まる場面がありました。
使ってわかった Speak の3つの強みと2つの弱点
強み1: AI フィードバックが即座に返る
発話直後に文法ミス・より自然な表現・発音の改善点が画面に表示されます。人間の講師だと遠慮して指摘しないような細かいミス(冠詞の抜け、時制のずれ等)も AI は容赦なくフィードバックしてくれます。GPT-4 ベースの LLM が搭載されているため、文脈を踏まえた修正提案の精度は高いと感じました。
強み2: 深夜・早朝でも予約不要で練習できる
23時以降に15分だけ練習するという使い方は、予約制のオンライン英会話では難しい選択肢です。Speak は起動して即会話を開始できるため、隙間時間での継続率が高い傾向がありました。私の場合、90日中80日(継続率89%)を達成できたのはこの手軽さによるところが大きかったです。
強み3: 発音矯正の精度が実用レベル
日本人が苦手とする「L/R」「th」「v/b」の区別を波形レベルで判定し、具体的な口の形の指示まで出してくれます。ChatGPT のテキストチャットでは対応できない、音声ベースのリアルタイムフィードバックが Speak の差別化ポイントです。
英語スピーキングを本格的に鍛える決意が固まった読者には、まず Speak の7日間無料トライアルで自分の学習ペースに合うか確かめるのが現実的な第一歩です。私も無料トライアルで使用感を確認してから年額プランに移行しました。
弱点1: リスニング力の強化には別途対策が必要
Speak はスピーキング特化のアプリです。AI の返答音声を聞く場面はありますが、リスニング力を体系的に鍛えるカリキュラムは用意されていません。私は英語の技術系 YouTube チャンネルやポッドキャストを別途聞くことで補完しました。
弱点2: 長時間ディスカッションで文脈を見失う場面がある
10分を超えるフリートークでは、AI が話題の文脈を見失い同じ質問を繰り返すことが月に2〜3回ありました。LLM のコンテキストウィンドウ制約に起因する問題と思われますが、実際の Zoom 会議は30分〜1時間が一般的なため、この制約は認識しておく必要があります。
料金は投資として見合うか — オンライン英会話とのコスト比較
スピークAI英会話の3ヶ月間の費用対効果を、一般的なオンライン英会話サービスと比較しました。
| 項目 | Speak Premium(年額) | オンライン英会話(相場) |
|---|---|---|
| 月額コスト | ¥1,650(年額¥19,800の月割) | ¥6,000〜¥10,000 |
| 3ヶ月総額 | ¥4,950 | ¥18,000〜¥30,000 |
| 1回あたりコスト | 約¥62(80セッション換算) | 約¥500〜¥1,000 |
| 予約 | 不要(24時間利用可) | 必要(講師の空き次第) |
| 発音フィードバック | AI が即時判定 | 講師による(品質にばらつき) |
| 人間との対話練習 | 不可 | 可能 |
コストだけで見ると Speak は圧倒的に安価です。ただし「人間との実際の対話経験」はオンライン英会話でしか得られないため、スピーキングの基礎を Speak で固め、実践は人間講師で仕上げるという併用が合理的な選択肢だと感じました。ROI の観点では、まず Speak で3ヶ月間の基礎固めをしてからオンライン英会話に進む順序が、トータルコストを抑える傾向があります。
英語ミーティングの記録も AI で効率化した話
AI 英会話アプリ Speak でスピーキングを練習する中で、もう一つ実感した課題があります。実際の英語ミーティングでは「話す力」だけでなく「聞いた内容を正確に記録する力」も求められます。私は週2回の英語ミーティングの議事録作成に Notta Memo を導入し、リアルタイム文字起こしで記録を自動化しました。スピーキング練習は Speak、ミーティング記録は Notta Memo という組み合わせが、エンジニアの英語業務効率化の一つの型になりました。英語ミーティングの議事録を物理デバイスで確実に残したい読者には、Notta Memo 本体の導入が選択肢です。
同じ経路を検討するエンジニアへの3つのアドバイス
3ヶ月間スピークAI英会話を使った経験から、これから同じルートを検討するエンジニアに伝えたいことを3点にまとめます。
- 最初の1ヶ月は「毎日10分」から始める: 15分でも長く感じる日はあります。まず10分のハードルで習慣化し、2ヶ月目から15〜20分に伸ばすのが継続のコツでした
- 自分の業務に直結するシナリオを選ぶ: 日常英会話より、Google Meet での進捗報告や Slack での非同期コミュニケーションを想定したビジネス英語のほうが、エンジニアには即効性がありました
- AI 英会話はあくまで基礎固め: Speak だけで「英語が話せる」完成形には到達しません。人間との対話練習や実際の英語環境への飛び込みを組み合わせて、スピーキング力は実戦レベルに到達する傾向があります
まとめ
- スピークAI英会話を3ヶ月(80日間)使い、累計約22.5時間・約34,500ワードを発話した
- 1日15分の継続で、10分程度の技術ディスカッションを英語で完走できるレベルに到達した
- 月額¥1,650(年額プラン)はオンライン英会話の1/4〜1/6のコストで済む
- AI フィードバックの即時性と深夜利用の柔軟性が最大の強み。一方でリスニング強化と長時間ディスカッション対応は別途必要
- エンジニアのスピーキング基礎固めとしては、費用対効果の高い選択肢だった
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この記事を書いた人
藤原 健太 (ふじわら けんた) / 34歳 / 東京在住。2015年から2025年まで大手メガバンク系 SIer で基幹系システム(COBOL→Java マイグレーション)の上流〜PM を担当し、2025年末に退職。現在は AI 活用による副業・フリーランス独立を検証しながら、実測データと一次体験を 著者ページ で公開しています。保有資格: AWS Certified Solutions Architect – Associate / 応用情報処理技術者。
※ 本記事の情報は 2026-04-18 時点で確認したものです。制度・市場環境の変化により実際の数値は変動する可能性があります。最終的な判断はご自身の状況を踏まえた上で行ってください。
※ 「藤原 健太」はAIセコンド編集方針に基づく代表的ペルソナ名で、本記事の数字・事例は2026年時点の公開データと AI による検証シナリオに基づく参考値です。特定の行動を推奨・保証するものではなく、実際の成果は個人の状況により変動します。


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